歯科で初めてKU歯科グループがTポイントを導入 中)
医療法人社団京和会のKU歯科グループが、歯科医院で初めてポイントサービス「Tポイント」を導入し話題となっている。
梅田和徳理事長から、Tポイント導入の経緯やねらい、コンセプト、今後の抱負などを聞いた。
KU歯科グループは本部がある渋谷(南平台町)、青山(南青山)、世田谷(太子堂)、成城学園、南品川の5か所に医院を構えている。
― 1月4日からTポイント導入をしたそうですね。
梅田和徳理事長
そうですが、手続き的には去年の秋からいろいろやっており、審査を経て導入に至り5院同時にスタートしました。
― 審査は具体的にどのようなチェックがあったのですか?
梅田理事長
どこの医院でもいいというわけではなく、向こうでどの部分をチェックしたのかは分かりませんが、やはり事業規模、あるいはグループ医院が点在していることなどが今のところの基準のようです。
例えば一つの歯科医院しかTポイントが使えないとなると、利便性が低くなると思います。
ですから同じコンセプトで同じサービス、同じ治療をしている統一された形の大きな歯科グループの方がTポイントを展開しているCCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)としても好ましいと考えたのではないでしょうか。
経営状態、財務内容を含めてですが、やはり加盟店となった歯科グループが何か問題があって経営がだめになってしまったり、訴訟率が高かったり、患者さんがあまり来ないような医院では、Tポイントのブランドイメージに傷がつくなど悪影響が出てくると思います。
ですから、治療実績や歯科器械・器具の安全管理などでハードルの高い部分はクリアしており、さらに高いものを目指しています。
以前から導入されているISO(国際標準規格)や今でいうPマークの取得基準に匹敵するくらいの厳格な審査基準を第三者の評価機関として作ろうとしているようです。
そのような基準にKU歯科グループは当てはまるだろうと認可されました。
― Tポイント導入後の反応は?
梅田理事長
反応は非常にいいですね。
まずは、「去年支払った分は、ポイントにならないのですか?」と患者さんから聞かれました。
やはり50万円、あるいは100万円の治療費の支払いをしていますので、1%のTポイントは大きいですね。
1万円なら1か月分くらいのコーヒー代、ジュース代にはなります。
自費診療ですからTポイントはかなりの金額になります。
私たちが想像していた以上にTポイントへの関心は高いですね。
― 渋谷の医院の1日の来院数は?
梅田理事長
1日平均40名ほどです。
多い日では60名、少ない日で30名くらいです。
― 歯科医院をグループ化した意図は?
梅田理事長
現在のポイントプログラムと同じ意図となるのですが、どんなにすばらしい医院であっても、一つの場所では診ることができる患者さんの数や層は決まってしまいます。
多くの先生方は、「医療界は多店舗化店舗化がむずかし」と言われるのですが、私は逆だと思うのです。
なぜかと言うと、こんなに結果の差を明確に出せる仕事は逆にないと思います。
結果とは治療行為です。
高い治療技術や高いクオリティをもっている先生であれば、それに学びたいという若い人はたちが集まってきます。
歯科を含めた医療業界では、「なかなか人に任せられない。スタッフの教育も管理も大変だ」と言っている人は少なくないのですが、教育、管理能力がないのだと私は思います。
他の業種、例えば不動産業や金融系など明確に数字でしか表せない業種があります。
そこには理念やモチベーションがあるのですが、歯科、医科では患者さんがつらい表情で来院し、自分が支持している先生が治療をすることによって、1か月後には素敵な笑顔になって、生活の質も向上し喜んでもらえる。
それまでの治療の過程をまさに患者さに見せることができるのです。
若い人たちを、「この先生の下で学ばせてもらいたい」という気持ちにさせられることは、それなりのレベルが要求されます。
まず、自分がきちんと高いレベルで治療ができて、それを伝達するためにスタッフを教育し管理できなければ、いつまで経っても個人経営の枠から大きくなることはできません。
本来なら歯科大学の総合病院のように1か所で、各フロアごとに診療科目を変えてやるのもいいと思いますが、それはなかなか難しいので、少し色を変えて医院をグループ化しています。
渋谷は本院ですから、治療は何でもやりますが、青山は大きな手術はせず、審美に特化した部分を中心にやっています。
また、世田谷の三軒茶屋は地域住民も多いので、日曜日もやっています。
スタッフも揃えており、救急を含めて遅い夜の時間でもアポイントが取れます。
少し色を変えてやっていますが、しかし基本コンセプトは、総合歯科診療ができる歯科医院です。
それぞれの専門医が常勤、非常勤でおります。
必ず原因をなくすための治療であり、対処療法はいっさいしません。
そのような大きな柱をもち同じコンセプトでやっています。
また、おなじマインドを持った先生方とグループ化しつつあります。
― 具体的には?
梅田理事長
私が主宰する勉強会があります。
治療の技術や知識のハウツーを教える勉強会は、世の中にたくさんありますが、結局、その使い道、使うタイミングを複合的に考える力を教えないと何の意味もないと思います。
切り売りのハウツーだけを教えても、どの患者さんにどのように治療をするかは人それぞれが全部違います。
ゴルフと一緒で、同じショットはありませんので、天候も違いますし、同じ患者さんでもその日の体調は違います。
毎回、毎回考えてタイミングに合わせないと意味がないのです。
そのようなことから教育し伝達し身につけていくことであり、マニュアルにはありません。
人間力、経営力をつけないと新しい設備投資もできません。
経営がうまくいかなければ、自分が勉強に行く時間も取れません。
スタッフ教育、管理、リクルートも含めてみんなで共有してやっていきましようと勉強会を開いています。










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