歯科医療最前線から発信:小南泰雄(東京)さん
元気が出る歯科医院シリーズ(14)
家族の口腔健康管理にも着手します
きょうどう歯科をとても興味を抱いて訪問した。
東京・渋谷区代々木。
JR山手線・総武線、都営地下鉄大江戸線駅の代々木駅北口から1分くらいの立地。
理事長の藤野健正さんが61歳。
所長の小南泰雄さん57歳。
多くの人が「無理をすることはない。よしなさい」と助言されたそうである。
それでも、医療法人 東京勤労者医療会の歯科部を退職し、開業に踏み切ったのである。
同法人は、代々木歯科(渋谷区千駄ヶ谷)、東葛病院歯科(流山市下花輪)、新松戸診療所歯科(松戸市新松戸)、野田南部歯科(千葉県野田市山崎)などがある。
きょうどう歯科は、4人が参加して開業したのが4月1に、現在のスタッフはパートを含めると9人。
まず、アットホームな雰囲気で好評をする待合室が印象的であった.
そして低い机の受付に親しみがわく。
受付の担当者が椅子に座り応対し、患者さんも座って受付に臨む。
待合室から診療室へ向かうと廊下には、個室のように4つの扉がある。
間切りをしてあるので、診療室は落ち着いた気持ちになれる設計だ。
― なぜ「きょうどう歯科なのか?
歯科医療は、患者さんと医療従事者の「共同の営み」と考えています。
また、広範な人々と「協働」した地域の健康づくりに努めたいと思っています。
きょうどうには、協力、共同、古い字の俠意味もあります。
人が4人で俠の字です。
きょうどう歯科のシンポルマークは四葉のクローバーです。
スタッフは「協力、共同」して、患者さんのために働きたいと考えています。
― 何を目指しているのですか?
小南所長
近年、「歯科医療の再構築」を訴える声があります。
これまでの地域歯科医療では、リコール管理を入れると40年におよび、親子
孫の3代にわたって、歯科へ来院されている家族も多いのです。
一方では、歯科往診に着手して20年に及びます。
特に阪神・淡路大震災時に、歯科医療ボランティアに参加させてもらい、在宅医療の大切さと施設往診・管理の遅れを実感しました。
その後、私たちは積極的に在宅歯科医療に取り組んできました。
また、介護保険制度の導入にともない、さらに在宅管理の需要も増えてきました。
しかし、寝たきりになっていく方もあるのです。
今までは、SPT(歯周メインテナンス)と在宅・施設歯科医療管理とは特に関連づけて取り組むことを意識しないできました。
そこで、今後はこの両方の取り組みを融合させていくことの重要性にようやく気がついたのです。
小南所長
そうです。
歯科治療終了後、SPT(歯周メインテナンス)に導入された患者さんを生涯にわたりフォローしていくプランです。
また、通院できなくなれば、自宅における歯科口腔健康介護を行い、必要に応じて訪問歯科医療も実施します。
患者さんが寝たきりになられても責任を持って管理していこうと思っています。
同時に、家族の口腔健康管理にも着手します。
そのために、健康家族登録を行ってもらい、お孫さんからお子さんも含めた家族管理=健康家族プランを組み立てたいと考えています。
これらを総称して、Supportive Oral Health Plan =SOHPとしたいと思っています。
このシステムには、どなたでも好きな時期に入いることができようにします。
いずれは、地域管理まで裾野が広がり、我が国の歯科医療の削減と国民の健康維持がさらに進み、国の医療費の削減を促すことができると確信しています。
― 新規開業で工夫をしたことは?
小南所長
徹底的に内装にお金をかけなかったことです。
このためには、設計・施工業者の方々の協力が不可欠でした。
診療室の床上げも1部分だけにしました。
待合室の入口の扉は中古です。
例えばテレビは30万円くらいする大きさの画のものを、機能をおとして9万円
で買いました。
ユニット4台も中古です。
通常の開業資金の3分の1で開業しました。
― 開業して何か発見や影響、反響はありましたか?
小南所長
一つは、そろそろ引退をと考えていた知人の歯科医師、見学に来たのですが、大きな刺激を受けて、内改装に踏み切って頑張ることになりました。
また、きょうどう歯科の理念に共感して、きょうどう歯科の待合室を情報の発信場所にしたいと依頼されました。
目の前にあるテーブルの上の印刷物などが、それとなく置かれています。











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