家族を大切にする、という日本古来の価値観
読売新聞の「時代の証言者」
教育と信仰 ヨゼフ・ピタウ (23)
「教育は家庭から始まる」が11月21日でおわった。
若きに日本を訪れ、日本の良き理解者となり、古き日本に憧れを持ちつづけ、日本を深く愛しているピタウさんの言葉だから、その思いが強く伝わる。
日本社会は、2008年まで11年連続で自殺者が3万人を超える、異常事態。
自殺するほどの悩みに、家族、周囲の人、学校の先生、友人、会社の仲間はどうして気づかないのか?
コミュニケーションが不足する現代社会。
昔の日本は、共同体を大切にした。
「家族を大切にする、という日本古来の価値観に戻るべきです」とピタウさんは言う。
結局、教育は学校からではなく、家庭から始まる。
「世界観、行動基準は、家庭で学ばずにどこで学べるというのでしょうか」とピタウは述べ、日本の伝統に立ち返って教育を大切にしていただきたい」と期待している。
何かを信じる。
信念を持つ。
「自分を信じられない人は、他人をも信じない」とされている。
自分は、かえがいのない1人である。
人間に生まれたことが、奇跡である。
人は何らかの使命をもって、生まれてくるはず。
現代は、想像力の欠如とも言える。
「他人の痛みが、分からない」
「自殺は、痛いので、人を殺して、死刑になる」
この精神構造の歪みは、何に起因するのであろうか?
原因と結果、つまり仏語の因果応報に照らして考えると、生命自体の根源的歪みと思われる。
深淵なる『仏教の智慧』を現代社会は必要としている、と思われてならない。
山本嗣信
<参考>
ヨゼフ・ピタウ(Joseph Pittau、1928年10月20日 - ) は、イタリア、サルデーニャ州ヴィッラチードロの生まれ。
1945年イエズス会入会。カトリック教会の大司教。
イタリア語名はジュゼッペ・ピッタウ(Giuseppe Pittau)。
学歴 [編集]
1952年 スペイン・バルセロナ大学にて哲学を修める
1960年 上智大学にて神学を修める
1963年 ハーヴァード大学大学院修了、政治学博士号を取得
略歴 [編集]
1954-1956年 栄光学園中学校教師
1959年 司祭叙階
1966年-1981年 上智大学法学部政治学教授
1968年-1981年上智大学学長
1981年 イエズス会管区長に就任
同年10月 教皇ヨハネ・パウロ2世の要請によりイエズス会本部へ
1992年-1998年教皇庁立グレゴリアン大学学長
1997年-1998年教皇庁立科学アカデミー・ 社会科学アカデミー会長
1998年 バチカン教育省局長に就任、およびサルデーニャ教会大司教に叙階
2004年 75歳の定年によりバチカンを辞し、再来日
2004年-2005年4月 カトリック大船教会協力司祭








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