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投稿(2009年3 月)

2009年3 月31日 (火曜日)

なぜ今 「保険で良い歯科医療を」 運動を進めるのか

<愛知県保険医協会>
    

国は保険制度発足当初から一貫して歯科医療軽視の政策(保険給付の制限と低技術料政策)をとり続け、保険診療だけではまともな治療ができず、歯科医院の経営も成り立たない状況においてきました。
「保険で良い入れ歯を」の国民世論や歯科医療担当者の運動で部分的な改善が行われたこともありますが、1990年代の中頃から逆戻りがはじまりました。
2006年4月の診療報酬改定では点数の大幅引き下げや文書提供の義務化等歯科医師の負担を大きく増大させる改定が行われました。

保険診療に対する歯科医の診療意欲は大幅に削がれ、歯科界が再び自費診療、混合診療へ傾斜を強めていくことが懸念されます。
さらに国が目指す医療制度は、公的医療のカバーする部分は最小限に抑え、それを超える部分は民間保険などで対応するという米国型医療への転換を意味しています。
2006年10月に実施された「保険外併用療養費」制度の対象部分は保険外給付であり、制度として拡大することは「必要な医療は保険でカバーする」という国民皆保険制度の原則を崩すことになりかねません。
  おいしく、楽しく食べることは人生を豊かにするとともに健康の基本でもあります。これを支えるのが口腔の健康です。お口の健康を保障するためには保険で安心して歯科医療を受けられることが望まれます。
いま求められているのは、大企業優遇政策でなく、消費税減税や個人消費を高めるための社会保障の拡充であることは多くの研究機関、研究者も提唱しております。「保険で良い歯科医療を」求める活動は社会保障拡充の上でもますます重要な課題となっています。

  1992年にNHKが放映した「噛めない、話せない、笑えない入れ歯の話し」は、その原因が低い保険点数だと指摘し、その解決のために入れ歯の保険点数を2倍に引き上げてはとの提言がされ大きな反響をよびました。
これがきっかけとなり国会や各自治体でこの問題がとりあげられ、全国の半数以上の自治体が意見書を上げるなど大きな国民運動となり入れ歯の診療報酬改善がはかられました。それと同時に「入れ歯の保険点数を2倍にすれば本当によい入れ歯ができるのか」という疑問の声もよせられ「保険で良い入れ歯」をめぐって、患者と歯科医療従事者相互の立場をのべあい、ともに考え運動していく場として「保険で良い入れ歯を」全国連絡会が保団連、民医連、年金者組合、新日本婦人の会等を中心に結成されました。
そして、2000年6月に運動のさらなる発展をめざし「保険で良い歯科医療を」全国連絡会に名称を変更し活動を続けています。
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は活動をになう組織を全国に広げていく運動にとりくんでいますが、現在地方組織が機能しているのは東京、千葉の2つの組織のみとなっています。

「保険で良い歯科医療を」全国連絡会が2006年8月に実施した歯科医療に関する患者調査では「歯科医療への要望」でもっとも高いものは「保険に利く範囲を広げてほしい」79.1%であり、続いて「夜間や休日も治療が受けられるようにしてほしい」53.8%とお金の心配なくいつでもどこでも保険で安心して歯科治療を受けたいというのが患者の最も強い要望となっています。
  歯科診療報酬は長い間差額徴収が行われ、とくに欠損補綴部門では多数の医療が差額徴収とされました。差額徴収が行われていた時期は欠損補綴などの保険点数は放置され、76年に差額徴収が社会問題化し廃止された後も、抜本的な引き上げと改善は行われてきませんでした。
同時にすでに全国的に一般化している治療行為も保険導入されず、歯科医療機関としてもよりよい医療を提供することと歯科医院の経営安定化のために自費治療が行われてきました。
このため国民の歯科治療に対する「お金がかかる」とのイメージは払拭されていません。また、自費治療を強調するあまり「保険の医療は必要最低限の治療内容」というイメージも固定化されているようです。
国民に納得される明瞭な歯科保険医療制度を確立するうえでも、保険適用範囲の拡大は必要不可欠なものです。
  「保険で良い歯科医療を」運動は患者の立場からみれば、これまで自費診療であったものが保険に導入され、治療費全額負担であったものが一部負担のみで良いわけで、誰にでも歓迎されるものです。歯科担当者にとっても、十分な評価がされた診療報酬であれば、安心して治療に専念できることでしょう。

  しかし、これまで低診療報酬に抑えられ、さらに医療費抑制が推し進められようとしているなかで、これまで自費であった治療行為を保険に導入することは、かなりの低点数にされてしまうなどの危惧があることも当然です。
また、最善の治療技術に対して保険制度の中で一律の料金となってしまうことにも疑問があるのも事実です。
  医療の質は保険診療の内容で決まります。歯科保険点数は20年前からほとんど変わっていません。
また保険医療はその時々の必要な医療を保障するものとされており、医療技術の発展、国民の生活水準に合わせて変わるべきものですが、医療担当者自身がこうした認識をもって要求を組み上げていくことが求められています。
  またこれまでの「保険で良い歯科医療を」のネーミングも「現在の保険診療では医療担当者が手抜きをしているような印象を受ける、保険でも最善の診療を行っている」などの意見もあり、歯科担当者の協力を得るためにはネーミング自体も実態にあったものにしていくことで「保険でより良い歯科医療を」として提案をするものです。

  社会保障制度の充実は国民の第一義的課題となっています。歯科医療の発展のためにも貧富の差を持ち込み、受診抑制をすすめるような混合診療の拡大などの方向は持ち込むべきではありません。
自己責任論的な問題のとりあげも口腔衛生・口腔ケアについての教育や社会環境が十分に整っていない現在の状況のなかでは問題をすりかえるだけで解決にはなりません。
  今必要な運動は、社会保障制度の充実の中で、歯科保険枠の拡大を行うことにあります。しかも保険料の拡大という自己負担の増大でなく、公的補助の拡大ということが大切です。また疾病保険とは別に口腔管理についての公的責任をあきらかにしていくことも必要です。
  しかし、政府は公的医療費をさらに抑制しようとしています。社会保障の充実、公的保険補助の拡大は歯科担当者が声を大にしても、自らの利益拡大としてしかとらえられず実現が難しいのも事実です。
これを拡大していくには国民の側からの要求として声をあげてもらうことしかありません、最近ではジャーナリストや医療評論家なども一様に国民の運動につなげる以外に改善の方向はないと発言しています。
その理論的な部分の啓蒙を歯科担当者がしっかりささえていくという努力が必要です。そのためには、歯科担当者が社会保障制度の充実と現在の歯科保険制度の矛盾と改善方向を国民との対話の中でひろげ国民・患者の側から歯科医療改善の運動を行う組織確立以外にありません。その中心となるのが「保険でより良い歯科医療を」運動です。

   
   


「5 分ルール」 青森県保険医協会独自調査 結果

中医協

「外来管理加算の意義付けの見直しの影響調査」に問題あり!

2009.3.18 青森県保険医協会

はじめに
2008 年4 月に小児科、産科、勤務医等に手厚くなるようにと診療報酬が改定され、「外来管理加算」に「5 分ルール」が新設された。
しかし、当初の目的とは逆に200 床未満の公的病院は「5 分ルール」によって医師の仕事量は増加したにもかかわらず減収となり、医療崩壊を加速する改訂となった。
2008 年11 月5 日に開催された中央社会保険医療協議会検証部会で「外来管理加算の意義付けの見直しの影響調査」が決まり、全国の3,500 医療機関、1 万4 千人の患者さんを対象に調査が行われた。
しかし、調査項目、難解な質問内容が問題にされている他、医師数の違いなど地域格差が拡大している医療の現場への影響を表すには不十分な調査といわざるを得ない。
そこで、本協会は青森県内の診療所・病院を対象に検証部会と同じアンケート調査を独自に実施し、さらに、診療所を受診している患者さんも対象にした調査も行った。

5 分ルール導入後の変化について「変わらない」が72%と最も多く、「比較できない」が16%、「長くなった」は8%、「相談することが多くなった」は5%と少なかった。
待ち時間については、「変わらない」が65%と最も多く、「毎回違う」が23%で、「長くなった」と答えた患者さんは7%だった。
本日の医師の説明については「十分/だいたい理解できた」が74%と多く、「いつも通りで納得している」も22%で、「あまり/全く理解できなかった」は2%だった。
診療内容に満足しているかを聞いたところ、「とても満足している」「満足している」が85%をしめ、「不満/とても不満」はゼロだった。

考察
1. 患者票の質問、選択肢に多くの問題点がある。
● 質問が理解できない「難問」.....低回答率をねらった?
外来管理加算について、あなたのお考えに最も近いもの1 つに○をつけてください。ま
た、実施してほしい内容を以下の<懇切丁寧な説明の項目>の中から選び(あてはまるものす
べて)、あてはまる文字(ア~キ)を( )内にお書きくださ い。
この質問項目は難問で、質問自体が理解できない人が多い。試しに医療スタッフに質問してみても、質問内容を完全に理解したスタッフは1 割しかいなかった。
当然、高齢者に調査票を手渡しただけでは、理解するのは相当困難と思われた。
青森県の調査ではこの項目は質問していない。
意図的に「難問」をつくり、反射的に一番上に丸を誘導したいのかもしれない。ちなみに、その答えは「通院毎にすべての項目を実施してほしい」となっている。
● 患者さんに対する「待ち時間」に関する質問がある。
待ち時間(診察までの待ち時間、会計の待ち時間は含みません)説明文も誤解を招く表現だが、設問自体に無理がある。
一度診察を受けた後に、採血やレントゲン撮影などの検査を受け、その結果をあらためて聞く場合や、点滴や処置を受けその後にあらためて診察を受けることもある。本協会のアンケートでは「毎回違う」という項目を追加して質問したが、23%の人が「毎回違う」と答えた。
● 患者さんの理解度を質問する項目がある。
本日の診察で、医師の説明内容が理解できましたか。
○は1 つだけ理解の程度を表した選択肢と「説明を受けていない」という選択肢があるが、青森県の調査では「いつも通りの説明で納得している」という選択肢を入れて質問したところ、22%の患者さんがこれを選択した。
● 満足度を問う質問がある。
2-③ 診療内容に満足していますか。
青森県でも同じ質問をしたが、「満足している」が85%で「不満」は0%だった。
●丁寧の目安
「丁寧」については、「4 月以降の身体診察が丁寧だったか?」「本日の身体診察が丁寧だったか?」
と繰り返し質問している。また、懇切丁寧については「丁寧だったか?」と問うだけで、検証部会で要望された「客観的な尺度」の質問はない。

「5 分ルール」の早期撤廃を要求する

「5 分ルール」で医師の仕事量は増えるが、それは、患者さんのためではなく「ルールをクリアする」ためでしかない。その結果、地域によっては医師不足にますます拍車をかけることになり、患者さんの待ち時間がさらに長くなる。
逆に、患者さんの待ち時間を優先すると病院の減収となり、どちらを選択しても医療崩壊へ向かうベクトルとなる。さらに、現場で日常的に行われている医療スタッフと患者さんとのコミュニケーションを結果的に否定したことも大きな問題だ。青森県保険医協会は医療崩壊を加速する「5 分ルール」の早期撤廃を要求する。


かみかみセンサーの発案・開発者の対談から

「給食時間にリンゴをかじれない児童や、なかなかのみ込めない児童がいるのに気付いた」ことが、「お口の万歩計・かみかみセンサー」の開発につながった。
工業高校の教師に相談し、かみかみセンサーの開発を依頼、衛生機器メーカーの日陶科学(株)(名古屋市東区徳川)に製品化してもらった。

考案者:長野県下伊那郡喬木第二小学校養護教諭の安富和子さん
開発者:元駒ヶ根工業高校(現長野県立飯田工業高等学校)教師の高田直人さん

安富
本校では、文科省から平成13・14年度に「歯と口の健康つくり推進指定校」の指定を受け、むし歯予防と同時に“よく噛む”ことを指導してきました。
平成16年からは、咬合力を高めるために、炒り大豆を1ヶ月間食べ続け、第一大臼歯の咬合力を測りました。
炒り大豆を食べ始める前は34kgだった咬合力が10日目ごとに大きくなり、1ヶ月後には44kgと平均で10kgも大きくなっていました。
そこで「硬い物をよく噛んで食べよう」と家庭や地域に発信してきました。
また子ども達の食べ方がおかしい、肥満傾向の子どもは早食いが多い、子ども達は給食をいったいどのくらい噛んでいるのか、などの思いから、「噛む回数を数える装置がほしい!」と思い立ち3年間いろいろなところに相談しましたが、なかなか上手くいかず大変悩んでいました。そこで同じ市内にある駒ヶ根工業高校に相談しました。すると、高田先生が相談にのってくれ、「やってみましょう。」と言ってくれたんです。

高田
最初にお話をいただいたのは、平成17年でした。正直、戸惑いましたが、食育につながるものだけに使命感のような気持ちになって、いつしか開発にのめり込んでいきました(笑)

安富
本当に、いい先生と出会えました。

高田
私自身は当初、“お口の万歩計”、そんな感じをイメージして、あごの動きを捉えればうまくいくのかなあと考えたんですよね。
ただ、「咀しゃく」と「会話」をどう区別すべきか。そこで、まずは加速度センサであごの運動特性を調べることから始めました。

安富
X軸が左右、Y軸が前後、Z軸が上下方向、ということは3次元であごの動きを捉えたわけですね。

高田
はい。そしゃく時は、あごの上下と前後方向に特長的な大きな動きとなります。一方会話時になると、この動きが小さく細かな運動に変化します。
そこで、この特長を利用してそしゃくだけをカウントする装置を検討したんです。
正確にカウントすることはもちろんですが、センサーを頭部に装着したときの違和感やセンサーの位置ずれをどれだけ軽減できるかについてもずいぶん時間をかけました。
この他にも、いろいろ条件もあって、学校に導入しやすいよう安価であること・コンパクトで軽量・子どもが操作しやすく、表示が見やすい・落しても丈夫・衛生的・食事時間も計測できるなど、すべてを満たすまで、日々改良の連続でしたね。

安富
先生には試作品のテストに、何度も足を運んでいただきました。

高田
今でこそスマートになりましたが、以前はヘアバンドを改良したり、絆創膏で固定する強引なやり方も(笑)でも小学校を訪ねるたびに、「ボクも!わたしも!」とみんな付けたがってくれる。その表情を見ると、もっといいものを作らなきゃ、と励まされました。

安富
先生のお子さんにもしっかり実験台になっていただきましたね。

高田
改良を加えるたびに小学校に通うわけにもいきませんでしたから、開発拠点は自宅ですね。その頃、上の子供が小学4年生、下が保育園の年長さん。
ですから顔の大きさや形、あごの細かな動きまでうまい具合に把握できました。ウチの子どもも「自分が何回噛んでいるのか」現状認識できたおかげで、噛むことの大切さを実感できたようです。

安富
本当にそうですね。まず、このカウンター自体、子どもたちに大人気ですし、噛むことへの意識が変わりました。
本校では、給食の一口目を主食とし30回噛むこと、1食を1000回以上噛むことを目標としていますが、そしゃくカウンターをつけた調査では平均で約1500回噛んでいます。
1食620回といわれる現代人の数値を大きく上回る数字です。
しっかり噛んだという達成感、クラスメートよりも多く噛もうという意欲を刺激することにもつながりましたが、しかし何より、よく噛めば食事がおいしく、楽しくなることを実感できたのは大きいと思います。

高田
ウチの子どもも「きゅうりや漬物を食べると噛む回数が増える」「麺類はツルツルと入ってしまい噛む回数が少ない」ということをこのそしゃくカウンターをつけることで気づき、身についた気がします。

安富
ええ。実はこのそしゃくカウンターで、私は給食のメニューごとに、噛んだ回数と食事時間もチェックしてきましたが、献立内容によって差が出るんですよね。
そこで1回の給食で、1000回以上噛めるような献立づくりを給食センターにお願いしています。
給食センターでは、根菜類や切干大根などの保存食や豆をたくさんつかったり、厚めに切ったりと噛み応えのある献立の工夫をしてくれています。
ご家庭でも、噛み応えのあるおやつや献立を意識していただけるようになるといいと思います。

高田
それから子どもに影響されて、家内が「早く食べなさい」と急がすような場面も少なくなりましたね。以前は忙しいと、つい口にしてしまいがちでしたが。

安富
早食いしてしまうのは消化も悪いですし、身体の発達にも影響を与えてしまうんですよね。そしゃくカウンターで肥満児童のそしゃく回数と時間を調べてみましたが、肥満でない児童と比較して肥満の子はそしゃく回数は変らないけれど、そしゃく時間が平均して3分短くて、早食いであることが分かりました。

高田
満腹感が得られる前に「おかわり!」が習慣化されてしまうと、肥満につながりやすいんでしょうね。

安富
ええ。でも高度肥満のA君にそしゃくカウンターをつけて5ヶ月間給食を食べてもらっていますが、そしゃく時間も回数も初めの倍になり、おかわりをすることも少なくなってきました。そしゃくを意識した効果の表われだと思います。

安富
他にも、あごが発達せず不正咬合になったり、噛まないことの弊害はたくさんあります。逆によく噛むと、唾液も多く出て口の中がきれいになりむし歯予防になります。
味覚も敏感になって、ますます食事を楽しめる。つまり、よく噛むことは、「食」を大切にすることで、食育の根っこになるんじゃないかなと思います。

高田
最初に“万歩計”に例えましたが、歩くことと違って、食べることを嫌がる子はいませんしね。給食という、全校児童が同じものを食べる状況は世界でも珍しいことですし、その環境を食育に使わない手はないと私も思います。

安富
そうですね。軟食傾向はますます進んでいくでしょうから、大人の私達が子どもに、よく噛むことを意識させる工夫をしていかなければなりませんね。
よく噛むことは健康な生活を送る基礎なので、学校でもよく噛む日の設定や、給食献立の工夫、この装置を使っての指導を取り入れていくといいと思います。またこの装置が、介護の現場やメタボリック対策にも役立てられたらいいなあと思います。


我が国の医療保険制度について

(09年3月25日更新)

保険者数(平成19年3月末)

市町村国保〔市町村が運営〕 :1,818保険者
政管健保〔社会保険庁〕:1保険者
組合健保 :1,541保険者

加入者数(平成19年3月末)(速報値)
市町村国保 : 4,738万人
政管健保 :3,594万人(本人1,950万人、家族1,644万人 )
組合健保 :3,047万人(本人1,546万人、家族1,502万人)

一人当たり診療費(平成18年度)
市町村国保 :17.7万円
政管健保:11.6万円
組合健保:10.2万円

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken01/01.html


医療機器における情報化推進状況調査について

平成21年3月31日

照会先医政局経済課 山本、天野

(内線 2533、2534)

(直通:3595-2421)

医療機器の情報化に関しては、平成11年3月に日本医療機器関係団体協議会(現在の日本医療機器産業連合会(以下、「医機連」という。))により、国際整合性の観点から、商品コードとしてはJAN商品コードが、バーコードとしてはUCC/EAN-128体系がそれぞれ業界の標準仕様として決定されている。これを受け、厚生労働省としても、バーコードモデル事業等によりその普及を推進してきたところである。

今般、昨年度に引き続き医機連(今年度より、日本臨床検査薬協会(以下、「臨薬協」という。)を追加)により、「医療機器における情報化推進状況調査」が実施され、結果がとりまとめられたので、その概要を以下のとおり公表する。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0331-8.html


IT(情報技術)を活用した景気・雇用対策の緊急提案

自民党の「e-Japan特命委員会」(委員長・小坂憲次衆院議院運営委員長)は3月26日、IT(情報技術)を活用した景気・雇用対策の緊急提案をまとめた。
このために必要な予算は総額で3兆4000億円規模になる。
正式決定し、一部を2009年度補正予算案に反映させたいとする。
2011年のテレビ放送の完全デジタル化対策と、電子政府計画や電気自動車普及の前倒しなどが柱で、環境対策にも配慮。


雇用対策も手厚くし、総額1兆1000億円規模の予算

2009年度予算と税制関連法案が3月27日に成立した。
マスメディアは、2兆円規模の定額給付金だけに焦点を合わせたような偏向的な報道だったので、正確には中身が理解されていない。
予算編成の中で、最も関心を集めたのが、景気や雇用対策。
こちらは、来年度予算案や、今年度の第2次補正予算案などに組み込まれた対策。
▽ まずは、1兆円規模の減税。
具体的には住宅ローン減税の拡充や、中小企業の法人税を2年間だけ軽減。

  

貸し渋りや経営破たんを防ぐために予算枠12兆円設ける

 

▽ 金融機関の貸し渋りや経営破たんを防ぐために、予防的に公的資金を投入できる枠を12兆円設けることなどが盛り込まれている。
▽ 一方、雇用対策も手厚くし、総額1兆1000億円規模。
この中には、職場と住居を失った非正規従業員の住居を確保する支援策や雇用保険料の引き下げ、それに、雇用保険の適用条件緩和なども盛り込んだ。

▽ なお、太陽光発電やエコーカー(燃料電池)などの開発・普及では、減税効果による「緑の革命」で、100兆円の経済効果と200万人規模の雇用創出を目指す。


乳幼児医療に関する中津市と吉富町協力協定調印式

3月30日(月)、大分県中津市役所応接室で「乳幼児医療に関する大分県中津市と福岡県築上郡吉富町との協力協定調印式」が開催され、新貝正勝中津市長、今冨壽一郎吉富町長が関係者の見守る中「協定書」に調印した。
 これにより、4月1日以降、吉富町の乳幼児が中津市内の病院で診療を受けた場合、窓口で診察代を払わなくてよいようになる。

  

市長・町長コメント
   

<中津市長 新貝正勝>

 中津市と中津市民病院の24万人医療圏域である宇佐市、豊後高田市、豊前市、吉富町、上毛町、築上町さんとは、これまで「中津市民病院広域医療圏対策研究協議会」で医療や救急などの連携について協議を行ってまいりました。
 今回、その実績などが評価され、総務省の「定住自立圏構想」における「先行実施団体」に選定していただき、「小児救急医療センター」を中心とした具体的な話し合いを計画しておりましたところ、吉富町さんより乳幼児医療の取り扱いについて大分県方式にするというお話を伺いました。
 当初、中津市医師会と同様、吉富町さんのみではなく福岡県側の医療圏域である豊前市、上毛町、築上町さんとも同時に連携すべきであるとのスタンスではありましたが、最終的には町の決定による地域住民の利便性を優先することと致しました。
 豊前市、上毛町、築上町さんにつきましても、それぞれの方針を尊重したうえで、誠意ある対応をいたしたいと思っておりますので、この問題も含めて連携について、ご協議いたしたいと考えております。
 全国的な未曾有の不況により、今後、厳しい自治体運営が強いられるものと考えておりますが、このような状況だからこそ「地域の連携」が大切であると考えております。
 したがいまして、それぞれの地域の実情をふまえ、自治体運営と住民サービスとのバランスを考慮し、どの様な連携が有益であるのか十分協議を行ったうえで、お互い協力しながら国・県への働きかけや、地域連携のシステム構築実現にむけ努力する所存であります。
  

 

<吉富町長 今冨壽一郎>

 この度は、吉富町乳幼児医療費支給制度の一層の充実化に関しまして、中津市医師会、歯科医師会、薬剤師会、大分県そして中津市及び市民病院の方々にご理解とご協力をいただきまして誠にありがとうございます。今後も更なるご協力をお願いいたしますとともに、実現に向けまして中津市医師会、歯科医師会、薬剤師会の方々の温かいご厚意がありましたことを、市長に改めてご報告いたします。
 本町としましては、町民が安心して日常生活を送るために、医療分野の様々な環境改善に取り組むことは、行政としての重大な責務と考えています。今後も多様なお願いを申し上げることがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。また、本町に対しまして要望等がありましたら、忌たんなくおっしゃってください。
 中津市(大分県)と吉富町(福岡県)は古い時代から同じ地域として発展してきました。しかし、現在は民間同士の繋がりに比較して行政レベルでの繋がりが希薄になってきているのではないかと考えます。今後は医療分野に限らず様々な行政分野においてお互いに知恵を出し合い、協力・協同して魅力ある地域づくりをおこなっていきましょう。


10年間で口腔がん患者は倍増

タバコも原因の一つ
 

年間約8000人が口腔がんになり、約半数が治癒せず死亡しており、ここ10年間で口腔がん患者は倍増している。
原因は、何であろうか?

東京都歯科医師会の新会長に就任した浅野紀元さんは、玉川医師会会長として、口腔がん検診に力を入れてきた。

早期発見、早期治療は肝要である。

歯科医師の役割の一つが、口腔がんの検診活動。

<参考>

口腔がん(舌がん/咽頭がん/上顎がん/口腔底がん/歯肉がん/頬粘膜がん/硬口蓋がん)。
口腔がんのがん治療は、一般的に手術、抗がん剤、放射線治療の三大療法が中心になるが、最近では新しいがん治療法として注目されているがん標的免疫療法(がん樹状細胞療法)や新規抗がん剤治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々と実施されるようになってきている。

多くの患者が、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療でがんを克服してが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない、たちの悪い口腔がんをはじめとする口腔がんが多いこともまた事実。

また、手術でがんは取り切れたとしても、それによる容姿の変形や無くなってしまった舌は元にはもどらず(移植、再建を行なっても、容姿を完全に元通りに戻すのは困難)、後遺症に苦しむ患者もたくさんいる。

口腔がん(口腔癌、口腔ガン)の最先端がん治療「がん標的免疫療法」

国内で初めて、がん標的免疫療法(がん樹状細胞療法)+放射線治療
+抗がん剤で、“切らずに治す”口腔がん治療に取り組んでいる医療機関もある。
標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な口腔がんの克服を目指す。

がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法であるがん標的免疫療法(がん樹状細胞療法をはじめとする特異的免疫療法など)がある。

口腔がんに対して“切らずに治す”口腔がん治療を標榜して有名になった徳島大学歯学部第二口腔外科(前佐藤教授)の抗がん剤+放射線治療+がん免疫療法の技術を直接導入し、さらに改良して国内で最先端の口腔がんに対するがん治療「免疫放射線療法(放射線治療+がん標的免疫療法)」を実施している。

免疫放射線療法(放射線治療+がん標的免疫療法)は、日本でも本格的に開始した、と言える。

非侵襲的定位放射線照射(定位照射)という、今最も新しい放射線治療とがん樹状細胞療法を併用するがん治療。
当療法により、手術不可能の患者、他治療無効の進行癌の患者の治療選択肢がさらに多くなった。

口腔がん(口腔癌、口腔ガン)の最先端がん治療「がん標的免疫療法」。

顔にできてしまったがん。
「切らずに治す治療はありませんか?」
患者のせつなる願いである。
同大学で行われた口腔がんの患者は、以下のような方々。

がんが大きくなりすぎて(進行しすぎて)手術ができなくなってしまった患者。
高齢であり、また他の病気も患っていたため、手術ができなかった患者。
口や顔の一部を切り取ってしまうような手術を拒否し、同治療を希望する患者。
抗がん剤、放射線治療に反応しなかった患者。
上記の患者はいずれも、もし手術をするとなると口や顔の一部をほとんどとってしまうほどの大きな手術になってしまう患者ばかり。

このようにかなりの進行がん(末期がん)の患者を対象に行ったにもかかわらず、著効、有効あわせると奏功率ほぼ100%という驚くべき臨床成績が得られている。

口腔がん(口腔癌、口腔ガン)の最先端がん治療「がん標的免疫療法」。

がん標的免疫療法(がん樹状細胞療法)の特徴は三つある。
上記のような効果があるにもかかわらず副作用がほとんどない 。
手術・放射線治療のように局所だけに抗がん効果を示すだけでなく、全身に飛び散ったがんに対して効果を示すことができる。
患者様のがんの特徴(顔つき)を体の中の免疫細胞に記憶させ、再発したときも監視・防御させ続ける事ができる(ワクチン効果)。
標準治療の選択肢がなくなってしまった患者。
または標準治療を希望しない患者だけでなく、標準治療に加えて(標準治療と併用することにより)、より多様ながん治療を希望される患者にとって、がん標的免疫療法(がん樹状細胞療法)は、非常に魅力的ながん治療選択肢になるといえる。

口腔がん(口腔癌、口腔ガン)の最先端がん治療「がん標的免疫療法」。

早期の口腔がん
(舌がん/咽頭がん/上顎がん/口腔底がん/歯肉がん/頬粘膜がん/硬口蓋がん)
・標準口腔癌治療+(「癌標的免疫療法(癌樹状細胞療法)」)
進行期の口腔がん
(舌がん/咽頭がん/上顎がん/口腔底がん/歯肉がん/頬粘膜がん/硬口蓋がん)
・標準口腔癌治療+(「癌標的免疫療法(癌樹状細胞療法)」+癌休眠療法)
・標準口腔癌治療による手段がなくなった場合。
 がん標的免疫療法(癌樹状細胞療法)+癌休眠療法+局所の癌治療
 局所のがん治療でがんを縮小させ、がん標的免疫療法(がん樹状細胞療法)とがん休眠療法で、体内に飛び散ったがん細胞をたたく。
  

<アジア対口腔がん協会>
 私たち口腔外科医が、口腔がん手術によって、南アジアに多発する口腔がんの患者さんを1人でも多く救うために始めたボランティア活動、それがNPO法人「アジア対口腔がん協会」AFOC理事長(瀬戸晥一 ):Asian Fight against Oral Cancer(AFOC)である。
 
本協会はスリランカに拠点を置いて十数年となった。
この間JICA(国際協力事業団)の歯科教育プロジェクトが1998年から2003年1月まで、スリランカ唯一の歯学部であるペラデニア大学とその付属病院を再建した。
AFOCはJICAに協力し、3年間継続的に口腔外科エキスパートを派遣し、口腔腫瘍手術及び再建外科の技術移転を果した。今では、現地専門家により世界最先端の口腔がん治療が展開している。
JICAによるODA(政府援助)が終了した今日、AFOCはJICA事業の一部を実質的に受け継いで活動している。 
 南アジアでボランティア活動に傾注している間に、たばこ噛みが口腔がんの原因であることを教えられ、今度は日本への噛みタバコの浸潤に気がつき、脱タバコ国家を目指したプロジェクトにまで発展した。
2005年に内閣府日本学術会議会員に就任し、禁煙社会の実現分科会の副委員長としても、活動の輪を広げております。外国でのボランティア活動が、新たな日本でのボランティア活動に結びつく原動力になった。
 


「健康大使」 歯科界からは 森本基さん

健康づくりに理解、知識を有する著名人の中から、一役を担っていただく「健康大使」の皆さんを2007年11月に厚生労働大臣が任命しました。

「健康大使」の皆さんには、国民運動のシンボルとして今後政府が取り組む具体的活動や催しに、参加していただくなど、様々な場での活動が期待されています。

“健康大使の主な活動”
● 各省庁、関連団体等が主催するイベント・講演会等への参加

● 健康づくりに関するホームページ等広報媒体への出演

● 御自身のチャンネルを活用した健康づくりの国民への呼びかけ、啓発

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou-taisi/index.html

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou-taisi/images/index18.jpg