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投稿(2008年3 月)

2008年3 月31日 (月曜日)

東京都学校歯科医会が評議員会で櫻井会長を再選


来年創立60周年
記念事業

東京都学校歯科医会が3月27日,第58回評議員会・総会を開いた.平成20年度事業計画,同収支予算などについて審議し,原案どおり可決,承認した.  
また,役員選挙は対立候補がいなかったことから,櫻井善忠氏(荒川区)を会長に再選した.
また,創立60周年・法人化30周年記念事業を第43回東京都学校保健研究大会として,平成21年2月19日,東京・文京シビックホールで開くことを決めた.なお,学校保健研究大会のあとに 記念式典・祝賀会を東京ドームホテルで開催する予定である.櫻井会長と来賓の挨拶が以下のとおり行われた.
<櫻井会長挨拶>
我々,執行部が何をやっているか,見えてこないという指摘があるので,ここで説明したい.
予算決算特別委員会では,議事運営の合理化と能率化向上を図るため,予算決算特別委員会規約および同運営細則の規定に基づき,執行部が提案した議案を審査した.この結果,会務全般の透明性が図られたと思う.
小・中・高校の特別支援のため,担当理事を決め専門性を高めた.私立校担当の対応としては,高校生の56%,中学生の26%が私立に通っているので,日本学校歯科医会とは別に本会として掌握していきたい.
東京都歯科医師会,東京都歯科医師連盟との連携では,種々懸案となっている議案について都議会で都議会議員に質問してもらった.それに対して東京都の課長は進めたいといっている.政治力が重要であることが理解できた.
ブロック・地区支援の項目が新設され,交付金を倍額とした.それにともない,会員の増強が図られた.学校が統廃合されるなかでの会員増であった.また都の支援によって都立高校の学校歯科医への推薦が得られる体制となった.
執行部の3分の2が新人であるが,今後も優れた新しい人材を登用していきたい.
<来賓挨拶>
東京都歯科医師会田中秀夫会長
8020運動では,児童・生徒への教育が不可欠である.食育はまさに学校歯科医の仕事そのものだと思う.規則正しい生活習慣,健康の大切さは命の大切さにつながっていく.愛情のこもった食事は幸せの源である.学校歯科医の先生方の学校や地区への働きかけが期待される.
東京都歯科医師連盟大曽根正史会長
診療報酬改定はわずか0.42%であったが,結論は3カ月後,半年後だと思う.櫻井執行部となり,三位一体で色々と協力をいただいているが,学校歯科医会の宿題をもって昨日は都議連の幹事長と会った.国民が我々のために旗を振るわけではない.我々が旗を振るのだという信頼感,自負心が必要である.

歯科診療所の医療事故,医事紛争の事例検討へ

日歯, 歯科医療安全対策ネットワーク事業で報告書

日本歯科医師会の歯科医療安全対策委員会が,歯科診療所での医療事故,医事紛争の事例を,歯科医療安全対策ネットワーク事業の第1回報告書としてまとめた.
 同事業は医療事故の発生,発生時対応,再発防止対応を講じるために,経年的に医療事故,医事紛争の事例を収集・集計・分析を行い,歯科医療安全の推進を図ることを目的としている.報告の概況は次のとおり.
 <報告の概況>
医療事故:114件(71.2%)
医事紛争:43件(26.9%)
記載なし:3件(1.9%)

患者構成
男性64件(40.0%) 女性96件(60.0%)

事故当事者構成(複数回答あり)
院長135件(79.4%)
勤務医25件(14.7%)
歯科衛生士5件(2.9%)
歯科助手3件(1.8%)
その他2件(1.2%)

治療・行為分類(複数回答あり)
受付・対応1件(0.6%)
インフォームド・コンセント3件(1.7%)
口腔外科30件(17.3%)
補綴51件(29.5%)
保存39件(22.5%)
歯周7件(4.0%)
矯正1件(0.6%)
インプラント12件(6.9%)
顎関節症治療2件(1.2%)
投薬7件(4,0%)
麻酔14件(8.1%)
施設管理2件(1.2%)
その他4件(2.3%)

事故原因の分類
(複数回答あり)
医師・スタッフの態度・対応1件(0.6%)
料金・領収書1件(0.6%)
薬品による汚損・傷害11件(6.3%)
機械・器具による汚損・傷害19件(10.9%)
インフォームド・コンセント7件(4%)
誤診2件(1.1%)
治療に付随した不快症状17件(9.8%)
診療結果への不満23件(13.2%)
マヒ13件(7.5%)
ショック9件(5.2%)
薬剤による副作用7件(4.0%)
不定愁訴1件(0.6%)
誤飲・誤嚥20件(11.5%)
異物迷入13件(7.5%)
異所部位の治療6件(3.4%)
院内感染2件(1.1%)
後医による前医批判3件(1.7%)
施設の管理・監督2件(1.1%)
いいがかり・脅迫7件(4.0%)
死亡4件(2.3%)
不明6件(3.4%)

過失分類

態度・対応不備4件(2.6%)
問診不備6件(3.4%)
診断ミス11件(6.3%)
インフォームド・コンセント不備16件(10.3%)
投薬ミス2件(1.3%)
適応誤り5件(3.2%)
手技ミス43件(27.7%)
観察不足2件(1.3%)
注意確認不足36件(23.2%)
スタッフへの指示・指示受けミス1件(0.6%)
指示不備・患者への療養方法3件(1.9%)
機器管理不備1件(0.6%)
その他1件(0.6%)
 無過失6件(3.4%)
 不明24件(15.5%)
 
予後
良好106件(66・3%)
不良10件(6.3%)
不明42件(26.3%)
未記載2件(1.3%)

後遺障害
無136件(85.0%)
有7件(4.4%)
未記載17件(10.6%)

総括
同事業は平成18年10月から実施され,平成19年10月までの北海道,神奈川県,岐阜県,京都府,大阪府,長崎県からの報告によりまとめた.
将来,すべての都道府県歯科医師会から事例報告の協力が得られれば,年間1,500件近い報告が期待される.
患者側の女性が60%と男性より1.5倍多い理由は不明.
16%が勤務医であり,経験の浅い歯科医師には,十分な指導,診療のチェックが必要である.
補綴は調整中の補綴物の誤飲・誤嚥が多かった.保存は手技ミス・不注意による治療薬による汚損やリーマー・ファイルの折れ込みが見られた.
口腔外科は,手技ミス・診断ミスによる不快症状が多く見られた.
麻酔はショック,インプラントは治療結果への不満が目立った.
投薬は薬剤による副作用が原因であった.

2008年3 月28日 (金曜日)

名誉理事長に猪谷千春氏が選ばれる



8020推進財団が評議員会

(財)8020推進財団は3月26日,第21回評議員会を開き,平成20年度事業計画,同収支予算,賛助会費の額を決めたほか,理事,監事を選任した.
箱崎守男副理事長の開会の辞に次いで大久保満男理事長が挨拶し,「8020運動は20年を迎え,新しい8020運動を国民運動として,どのように展開していくかの節目となった.地に足をつけたものとして再構築をしていきたい.厚生科学研究で,8020が健康にいかに貢献するかのを年間の研究の中間としまとめることができた.配布したお手元の資料をみていただきたい.歯牙を喪失し,咬合状態が悪くなると,体を悪化させることが,グラフで読み取れる.義歯があるかないかについても明らかにされたが,義歯がないケースや義歯があっても不適合の状態だとやはり体が悪化する.他の10年間の追跡研究でも同じような結果が出ているが,このようなことを国民の皆様に伝えていきたい」と述べた.
なお,8020運動のシンボルとして,この日の理事会で猪谷千春氏(77歳)が名誉理事長に選ばれたことが報告された.同氏は1956年の冬季オリンピック(コルティナダンペッツォで開催)で日本のスキー選手としてはじめてメダリスト(回転競技で銀)となった.
同氏は現在,IOC委員で副会長を務めている.日本オリンピック協会の副会長でもあり,実業家としても活躍し,AIU保険会社の名誉会長(元日本社長).

金・銀・パラジウムの価格

今週の価格 (税抜き参考価格、1gあたり)

平成20年3月24日

金価格           2,973円

銀価格           58円20銭

パラジウム価格      1,485円

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平成20年3月25日

金価格           2,990円

銀価格           58円90銭

パラジウム価格      1,480円

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平成20年3月26日

金価格           3,037円

銀価格           60円80銭

パラジウム価格      1,530円

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平成20年3月27日

金価格           3,052円

銀価格           62円10銭

パラジウム価格      1,540円

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平成20年3月28日

金価格           3,051円

銀価格           62円70銭

パラジウム価格      1,520円

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株式会社 徳力本店

医用器材部 歯科材料課


03‐3252‐0178 ダイヤルイン

03‐3258‐3533 FAX

2008年3 月27日 (木曜日)

カボ・デンタル社が城楠歯科商会統合で説明会

“皆の成功が我々の成功につながる”

 カボ・デンタル社(本社:ドイツ・ビベラッハ)は3月18日大阪,19日東京で,(株)城楠歯科商会を2月29日付けでグループに加えたことで,説明会を行った.参加したのは取引メーカーと販売代理店関係者などであった(19日東京で取材).
最初にシュティーレ・ミルコ社長氏が1時間余,会社統合の経緯や今後の営業方針などについて説明した.また,城博司取締役相談役は「一歩引いて,社業を見守りたい」と述べた.
社長の説明のあと質問を10分ほど受けた.高石重幸最高業務執行役員,末瀬充宏東京支社長が同席した.
シュティーレ社長は,会社統合の経緯の説明やこれからどのような営業方針でいくのかについて以下のとおり述べた.
<シュティーレ社長説明要旨>
 ダナハーが100%株を取得したので,経営はカボが行う社名は,カボ・ジャパン・デンタルシステムになる.長い関係が深まると思う.なぜ統合したのか.日本の歯科市場は,世界第2位だ.総合的な顧客サービスが提供できると考えた.冷たいというイメージがあるかもしれないが,早い時期から統合はあった話である.
40年以上のパートナーシップを礎としたい.先代社長への心からの敬意を踏まえ,城博司取締役相談役ともよい関係を保っていきたい.両社の合意であり,正しい選択であった.
やってはいけないことも理解をして,やっていきたい.皆さんの協力関係に感謝したい.次のステップとして,間違った認識もあるかもしれない.
180日プランで社内の体制を見直をしたい.協力会社についても選択をしていく方向である.
歯科医院が成功するたに,日本の市場に焦点を合わせた製品を開発していきたい.ブラジルに工場があるが,南米向けの安いものを製造しているが,日本に売ろうとしているという噂があるが真実ではない.
日本とドイツは似ている.緊密な関係のもとでともに成長していきたい.よいことをするには時間がかかるが,適切なパートナーを探しオープンにし,長期的にどちらにもメリットあるようにやっていきたい.
最高のものを使ってほしい,というのが患者の気持ちだと思う.日本向けの商品も出したい.医療システムをよりよくしたい.今までないものを提供していきたい.皆の成功が我々の成功につながる.お互いの発展,日本の歯科医療のレベル向上に寄与したい.誤解がないようにお互いディスカッションをもちたい.直接販売はしない.
<取材後記>
質問のなかで,「大阪で行われた説明会の内容と違うのではないか」という指摘があった.シュティーレ社長は,「メールでの情報と思うが,違わない」としていた.
「ビジネスパートナーはギブアンドテイクの関係であり,協力に熱心な企業に期待している」との考えを示した.
なお,城取締役相談役については,一歩引くには余りにも若すぎる,という印象を受けたが,生き残りをかけて苦渋の選択を迫れたと思われた.
(山本嗣信)

101回歯科医師国家試験の合格率が68.9%に下落


日歯定例会見で大久保会長が見解

歯科医師国家試験が3月27日発表されたが,受験者数が3,295名,合格者数が2,269名で,合格率は68.9%であった.
これに対し,日歯定例会見で大久保満男会長が次のとおり見解を述べた.
<大久保会長の見解>
国家試験は選抜ではなく,国家資格であり,需給の調整のための手段としてハードルを上げ下げすることは,厚生労働省としても考えていないと思う.需給問題と直結するより,質の高い歯科医師を送り出すという責任を厚生労働省はもっている.
今後どのようになっていくのかであるが,今年だけの傾向で軽々しくいえないが,すでに国家試験浪人が1,000名を越えている.現役が7割を越すと思うが,浪人の2年目,3年となると合格率は極めて低い.
1,000名の数はこれからも増えると考えると,歯科大学を卒業しているので大学の問題とばかりとはいえない.大学として責任を感じていると思うが,しかし,立場上不合格者は宙に浮いているということは,日本歯科医師会の立場では無関心ではいられない.
学校ごとの細かいデータはまだ手にしていないが,今年の大学の志願者が昨年よりかなり減っている.総合すると歯科界全体の将来に対する危機感がある.歯科医療に対する魅力を感じなくなっている人が多いとすれば,大変由々しき問題である.
歯科医師を育てる歯科大学側と,歯科医師を受け入れる我々と危機感をもって話し合いの場をもっていかなければならないと思う.需給の問題で入学定員を削減する点ではお互いに譲れない状況があり,この件で今まで面談ができなかったが,それはそれとして,話し合うことが大変な課題だと思っている.一緒にこの状況をどう乗り越えるかを議論したい,と深刻に受け止めている.

歯科衛生士6,106名が誕生


歯科衛生士試験の合格発表


厚生労働省は3月2日に実施した第17回歯科衛生士試験の合格者を,3月25日に
発表した.それによると,受験者数6,316に対して合格者数6,106で,合格率
は96.0%だった(前回の第16回試験の合格率は93.8%).
なお,出題は200問(200点満点)であったが,採点除外問題が1問あったため,
199点満点で120点以上が合格となった.

2008年3 月26日 (水曜日)

吉田製作所が国産初の小型磁気共鳴画像診断装置を開発

リウマチ初期症状を検査し診断

歯科器械メーカーの吉田製作所(山中通三社長)が日立金属,筑波大学などと共同で,国産初の小型磁気共鳴画像診断装置(MRI)を開発した.
リウマチの早期診断が可能となる.製品名は「コンパクトスキャン」で,大きさは横約80センチ㍍,高さ約1メートル.上部の穴に手を入れ,手全体の画像を診断する.
検査は両手で約40分.リウマチの初期症状である手の骨の炎症を検査し診断する.これまでエックス線で骨の欠損などを検査していたが,関節の炎症は診断できなかった.
なお,頭部用の小型磁気共鳴画像診断装置も開発中である.


2008年3 月25日 (火曜日)

歯科診療所の法人が連鎖倒産で負債約20億円

医療法人社団清志会自己破産を申請

帝国データによると,医療法人社団清志会(東京・板橋区高島平,清藤太郎理事長)は,経営コンサルタント会社の(株)Methodsが自己破産したことにともない3月18日,東京地裁へ自己破産を申請した.
同法人は昭和55年,清藤歯科医院として開設され,平成2年法人化された.平成12年,Methodsから資金と人材派遣を受けてPET検(Positron Emission Tomography=陽電子(ポジトロン)放射断層撮影法の略で、がん細胞が正常細胞よりもブドウ糖を多く消費することに着目した検査法)のがん検診の西台クリニックを開設した.
同法人は平成16年には年収約16億1,600万円をあげていたが,平成18年に年収10億円1,300万円に落ち込み,さらに平成19年は約18億円の債務超過となった.また,Methodsが3月6日に破産を申請したため,資金援助や人材派遣が受けられなくなったので事業継続を断念した.なお,従業員77人である

埼玉県歯科医師会が創立100周年記念式典

記念事業で会員の歯科医院にAEDを設置へ

埼玉県歯科医師会の創立100周年記念式典が3月15日,浦和市の浦和ロイヤルパインズホテルで開かれた.前日の日歯代議員会・総会に出席した人たちの大半が招かれていたため,午前9時30分から式典となった.
同会は,埼歯(サイシ)にちなみ前日の3月14日を「埼歯の日」としており,3月14日,15日,16日の3日間にわたり,100周年の記念イベントや式典などを行った.
挨拶した井坂義昭会長は,「明治41年(1908年)創立以来,現在で第14代会長となる.12代関口恵造会長は昭和54年,93万余票を獲得して,参議院議員に当選し,歯科界のために活躍をした.また,13代蓮見健壽会長は,埼玉県歯科医師会会館ならびに障害者医療のための口腔保健センター(平成13年に彩の国すこやかプラザに)を建て,県民(700万人)の福祉の向上に寄与した.また,創立100年記念事業として,約2,500の会員の歯科医院にAED(自動体外式除細動器)を設置し,いざというときの救急救命活動に貢献し,安心,安全の歯科医療のために協力している.この意味で埼玉県歯科医師会は日本1の歯科医師会と確認している」と述べた.
ついで下山定夫専務理事が事業の経過報告をした.以下,主な来賓挨拶が行われた.
<来賓挨拶>
上田清司埼玉県知事
最近の調査によると,75歳の平均余命が男性で11年,女性で15年となっている.8020運動が行われているが,やがては9020運動の時代が来ることを望んでいる.埼玉県は全国で4番目に若い人が多い県であるが,将来急速に高齢化すると思う.県内で最も高齢化率が高い秩父郡の小鹿野町が最も医療費が少ない.日本で一番医療費が少ない県であるが,小鹿野町の素晴らしい経験,事例を参考にして,健康長寿の生き方を推進していきたい.
大久保満男日本歯科医師会会長
昨年の日本歯科衛生士学会で,北九州市の養護センターでただベッドに横たわっているだけの重度の障害児のことが紹介されていた.生後23日目から歯科衛生士によって赤ちゃんの口腔をきちんと守るためのケアが行われていた.
ある程度落ちついたところで,お母さんに口腔ケアの方法を教えた.残念ながらお子さんは亡くなったのであるが,われわれの歯科医療の仕事はここから始まっている.あらゆる世代,あらゆる場所に,あらゆる状況に置かれている  
人々に歯科医療を提供する体制ができている.
生き続けるために人は,食べ続けなければならない.歯科医療は生命の医療であり,そのために日々努力していることを,国民に知ってもらいたい.このことが私の大きな願いである.