デフレの正体を読んで
最近の読んだ本の中で、「目からウロコ」と言って良い本を見つけたので、早速全社員に読むように言いました。
題名は、「デフレの正体」という本で、発刊してから、結構経つのですでにご存じの方もいるかもしれません。
この本では、日本が抱えている様々な問題を人口構造から読み解いた本です。
ただし、正確に言うと「デフレの正体」というよりは、「経済は『人口の波』で動く」ことを中心に解説した経済本と捉えた方が良いと思われる。
主論点は日本が抱える多くの問題の根源は、人口動態にあって、「生産年齢人口(15歳から65歳未満)の減少」と「老齢人口(65歳以上)の急増」であるとしている。
その結果、消費をリードする若い世代にお金はまわらず、多くの金融資産は消費意欲の低い高齢者が持ち、内需は低迷し経済も停滞してしまうとしている。
また、経済的数値は"率だけをみるのではなく、絶対量の増減を見る必要があることを繰り返し言っています。 例えば、一人当たり所得では地域の景気はわからないから、地域全体あるいは県全体の所得総額を見なければならないとしています。
さらに、こうした人口動態では、いくら生産性を向上しても付加価値額の減少は補えず、出生率を上げても人口動態を動かすことにはならず、外国人労働者の受け入れを加速しても、生産年齢人口の減少を補うにはほど遠いのだと主張しています。
解決策としては1)高齢富裕層から若者への所得移転2)女性の就労と経営参加を当たり前にすること3)労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入れ
を提案していますが、外国人労働者受入れに対しては、そうした議論の前に、日本女性の働く環境整備が必要との現実的な提案もなされている。
出生率との関係では、「若い女性の就労率が高い県ほど出生率も高い」として国勢調査のデータも紹介されていますが、本書は、生産年齢人口の絶対数の推移を前提とすることで、今の日本経済が直面する問題の本質を解明した内容となっているように思います。
いずれにしても、歯科医院経営を重ね合わせた場合、この生産人口の減少と老齢人口の急増はどのような影響を与えるのかを読み解くこともできるので、参考にしてみてはいかがと思います。





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