人は、自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる現象を【保有効果】といいます。
通常経済学では、「手放す代償として受け取りを望む最小の金額(受け取り意思額)とそれを「入手するために払っても良いと考える最大の金額(支払い意思額)は大差がないと考える。
なにやら難しい言い回しだが、単純に言えば、自分の所有物を売る際に、売り手と買い手の金額はほぼ同じになり商談が成り立つとする考えである。しかし、現実はそうではない。
たとえば、ある実験で
■質問1 「あなたは、今安価だが基本機能はついている携帯電話を使用してる。値段は高いが、機能が豊富な携帯電話に買い換えますか?」
■質問2 「あなたは、今値段は高いが豊富な機能のついた携帯電話をい使っている。値段は安いけれど、基本機能はついている携帯電話に買い換えたいですか?」
という2つグループのいずれにおいても、「買い換えない」という選択をする人が多い。
つまり、現状維持を望もうとするのです。 これは、保有効果の中でも「現状維持バイアス」というもので、何か不安定要因(たとえば、ついている機能の質が落ちたとか、携帯が壊れた等)がおきなければ今のままが良いということだ。 このことは、新規開業の歯科医院に来院する患者さんにも当てはまることで、今まで通っている歯科医院に不安定要因がなければ人は転院しない人のほうが多いということになる。











